千葉県南房総市にある「南房総忍者の里」に行ってきました。
忍者服に着替え、手裏剣や弓矢、木登り、山の中のアスレチックなどを約3時間たっぷり体験できる、かなり個性的な施設。
料金は、中学生以下3,000円、高校生以上3,500円。忍者服のレンタル代まで含まれており、他の忍者体験施設と比べてもかなりリーズナブルに楽しめます。
実際に体験してみると、手裏剣や刀などの道具にはしっかり重量感があり、いわゆる「観光地の簡易的な忍者体験」とは少し違う印象でした。手裏剣や弓矢も数回で終了するのではなく、気に入れば繰り返し楽しめるため、体験の濃さはかなりあります。
一方で、施設は手作り感が強く、アトラクションの多くは竹や木をロープで組んだもの。設備も古く、虫やホコリも多いため、清潔感や快適さを重視する人には合わない部分もあります。
この記事では、実際に南房総忍者の里を体験して感じた良かったところ・微妙だったところ、料金やシステム、行く前に準備しておいた方がよいものまで紹介します。
「安くて本格的な忍者体験をしてみたい」「普通のテーマパークとは違う、少しクセのある体験施設に行ってみたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
南房総忍者の里とは

南房総忍者の里は、千葉県南房総市の自然豊かな里山にある、忍者体験を楽しめる施設です。
一般的なテーマパークのように大型の建物や最新設備が並ぶ施設ではなく、竹林や古民家、山の斜面など、もともとの自然環境を活かしてつくられているのが大きな特徴です。

体験では忍者衣装に着替え、手裏剣や弓矢、木登り、屋根渡り、竹や木で作られたアスレチックなどに挑戦できます。
単に忍者の格好をして写真を撮るだけではなく、実際に体を動かしながら「忍者修行」を体験できるため、特に子ども連れのファミリーに向いています。
また、一通りの体験が終わった後は、気に入った手裏剣や弓矢などを繰り返し楽しめるのも特徴です。体験時間も比較的長く、約3時間ほどしっかり遊べるため、忍者体験としてはかなりボリュームがあります。
一方で、施設全体にはかなり手作り感があり、設備も昔ながら。きれいに整備されたレジャー施設というよりは、「山の中にある本物の忍者修行場のような場所」と考えたほうがイメージしやすいです。
豪華さや快適さを求める施設ではありませんが、自然の中で思い切り体を動かしたい人や、一般的なテーマパークとは違う体験をしたい人には、かなり個性的で面白いスポットだと思います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 南房総 忍者の里 |
| 所在地 | 千葉県南房総市海老敷400 |
| 営業時間 | ①9:00開始、②13:00開始(1日2コース受付) |
| 体験時間 | 約3時間 |
| 主な体験 | 忍者衣装、手裏剣、弓矢、木登り、屋根渡り、フィールドアスレチックなど |
| 予約 | 事前予約制 |
| 電話番号 | 080-1154-3608 |
| 服装 | 汚れてもよい動きやすい服装、運動靴がおすすめ |
所在地は千葉県南房総市海老敷400番地。南房総の里山を活用した施設で、築約100年の古民家をリノベーションした忍者屋敷や、自然を利用した手作りの修行場があります。公式サイトでは基本的に予約が必要とされており、当日予約の場合は準備できないことがあると案内されています。










| コース | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| 忍者修行コース(高校生以上) | 3,500円 | 忍者服+手裏剣・弓術・アスレチックなど |
| 忍者修行コース(中学生以下) | 3,000円 | 忍者服+手裏剣・弓術・アスレチックなど |
| 入山つきそいコース | 500円 | 撮影・低学年や幼児の付き添いなど |
| 入山忍者活動コース | 1,000円 | 修行コース経験者向け施設利用 |
| 忍者服レンタル | 1,000円 | 付き添い・活動コース利用時 |
| バーベキュー | 1組2,000円~ | 4名まで、食材持ち込み |
他の忍者体験施設では衣装レンタルだけで数千円かかるケースもあるため、3,000円〜3,500円で忍者服と約3時間の体験がセットになっている点は、南房総忍者の里の大きな魅力だと感じました。

たとえば、小学生2名が忍者修行コースを体験し、保護者2名が付き添う場合は、合計7,000円です。
小学生2名分が6,000円、付き添い2名分が1,000円なので、4人家族でも比較的リーズナブルに楽しめます。忍者服のレンタルや約3時間の修行体験まで含まれていることを考えると、家族で利用した場合のコストパフォーマンスはかなり高いと感じました。
南房総忍者の里の良かったところ
とにかく料金が安い
南房総忍者の里で最も驚いたのが、料金の安さです。
忍者の衣装を着て、実際に忍者になりきる体験ができる施設は全国にいくつかあります。私自身、日光江戸村でも忍者体験をしたことがありますが、こうした施設では衣装レンタルだけでも3,000円〜6,000円程度かかることがあります。
一方、南房総忍者の里は、忍者衣装のレンタルに加えて、手裏剣や弓矢、山の中のアスレチックなどの体験まで含めて、3,000円〜3,500円程度。
単に衣装を着て写真を撮るだけではなく、約3時間しっかり遊べることを考えると、かなり割安だと感じました。
豪華な施設ではありませんが、「忍者になりきって思い切り遊ぶ」という目的だけで考えれば、コストパフォーマンスは非常に高いです。
体験時間が長く、内容もかなり濃い
もう一つ良かったのが、体験時間の長さです。
他の忍者体験施設では、手裏剣を数回投げたら終了、アトラクションも一度体験したら次へ進む、といったケースも多く、「もう少しやりたかった」と感じることがあります。
南房総忍者の里は、その点かなり満足感がありました。
最初はインストラクターの方と一緒に山の中を進みながら、木登りやアスレチック、手裏剣、弓矢などを一通り体験します。
さらに、一通りの体験が終わった後は、自分がもう一度やりたい場所に戻って自由に遊ぶことができます。

手裏剣も「数回投げて終了」という感じではなく、時間の許す限り何度でも挑戦できますし、弓矢も繰り返し楽しめます。
子どもは気に入った遊びを何度も繰り返すことが多いので、「もっとやりたかったのに終わってしまった」という不満が出にくいのは大きなメリットだと思います。
約3時間たっぷり体験できるので、料金の安さと合わせて考えると、かなり満足度の高い施設でした。
手裏剣や刀などの小物が本格的
もう一つ印象に残ったのが、手裏剣や刀などの小物がかなり本格的だったことです。
こういった忍者体験施設では、安全面への配慮から、手裏剣や刀がスポンジ素材だったり、プラスチック製の軽いものだったりすることも多いです。
もちろん子どもが遊ぶことを考えれば、それはそれで安心なのですが、どうしても「おもちゃ感」が強くなってしまいます。
一方、南房総忍者の里で使う手裏剣などは、実際に持ってみるとしっかりとした重量感があります。金属製で、手に持った瞬間から一般的なおもちゃとはかなり違う印象でした。

特に手裏剣は、実際に的へ投げたときの感触も本格的です。
軽い素材の手裏剣を投げるのとは違い、手に重さを感じながら投げるため、的に「ガツン」と刺さったときの気持ちよさもあります。
刀などの道具についても同様で、全体的に「子ども向けに簡略化された忍者ごっこ」というより、できるだけ本物に近い雰囲気を体験させようとしている印象を受けました。

忍者衣装を着て、本格的な道具を使いながら山の中で修行するので、子どもにとってはかなり没入感があります。
大人でも実際に手裏剣を持つとテンションが上がるので、道具のリアルさも南房総忍者の里ならではの魅力だと思います。
南房総忍者の里の微妙だったところ
アトラクションの多くが手作りで、安全面は少し不安
南房総忍者の里は、良くも悪くも手作り感の強い施設です。
山の中にあるアトラクションの多くは、竹や木をロープで固定して作られており、大型テーマパークのように金属製の設備がしっかり設計・管理されているような印象ではありません。

実際に体験中、私は近くにあった太い木の枝につかまりながら体を支えていたのですが、その枝が途中で折れ、危うくバランスを崩して落ちそうになったことがありました。
もちろん、これまで大きな事故が頻発しているという話を聞いたわけではありませんが、実際に体験すると「完全に安全が担保されたアトラクション」という感覚ではありません。
以下はブランコです。

自然そのものを活かした施設だからこその面白さでもありますが、小さな子どもを参加させる場合は、保護者もしっかり近くで見ていた方がよいと思います。
大型アスレチック施設と同じ感覚で行くよりも、「山遊びに近い体験」と考えておいた方がギャップは少ないです。













設備はかなり古く、清潔感を求める人には厳しい
施設全体の設備は、かなり年季が入っています。
古民家や山の中の施設ということもあり、全体的にホコリっぽさがあり、場所によっては独特の古い建物のにおいも感じました。

また、自然の中にあるため小さな虫も多く、私たちは滞在中に虫に刺されたり、ダニと思われるものに噛まれたりすることもありました。
建物にはかなりでかい蜂の巣もあります。

私は「山の中の施設だから仕方ない」と割り切れましたが、清潔感を重視する人や、虫が極端に苦手な人にとっては、かなり居心地が悪く感じる可能性があります。

きれいな更衣室や清潔な休憩スペース、最新の設備などを期待して行く施設ではありません。
逆に、多少汚れても気にせず、自然の中でワイルドに遊びたい家庭には向いていると思います。



ちなみにトイレはぼっとん便所です。
スタッフによって接客の印象にかなり差があった
スタッフの対応については、人によってかなり印象が違いました。
アトラクションを案内してくれた若いインストラクターの方は、非常に丁寧で好印象でした。
山のかなり奥まで進んでいて、簡単には入口まで戻れないような場所にいても、子どもが「喉が渇いた」と言えば、
「無理しないで、一度戻って水分補給しておいで」
と声をかけてくれました。
また、子どもがアトラクションを前にして「ちょっと怖い」と言ったときも、無理に挑戦させることはなく、
「これは飛ばしても大丈夫だよ」
と柔軟に対応してくれました。
安全面や子どもの気持ちを優先してくれているのが伝わり、非常に安心感がありました。
一方で、受付を担当していた年配のスタッフについては、少し価値観の違いを感じる場面がありました。
施設で飼育されているヤギに対して、「人間の方が強いことを分からせないといけない」という趣旨の話をしながら、私にはかなり乱暴に見える接し方をしていた場面があり、正直少し驚きました。
その他の会話でも、現在の感覚とは少しズレていると感じる発言がいくつかありました。
もちろん、人によって受け取り方は違うと思いますが、私は若いインストラクターの方の対応がとても良かった分、スタッフによる接客の差が余計に目立った印象です。
南房総忍者の里そのものが、良くも悪くも昔ながらの手作り施設なので、このあたりも含めて「昭和っぽさが残る場所」と考えて訪れた方がよいかもしれません。
南房総忍者の里へ行く前に準備しておいた方がよいこと
南房総忍者の里は、一般的なテーマパークというよりも、山や竹林の中で遊ぶアウトドア施設に近いです。
実際に体験してみて、「これは持っていった方がいい」と感じたものがいくつかあったので、事前に準備しておくことをおすすめします。
夏でも長袖がおすすめ
まずおすすめしたいのが、夏場でも長袖を着ていくことです。
施設は自然豊かな山の中にあり、蚊や小さな虫、ダニなどがかなり多く感じました。
半袖・半ズボンでも体験できないわけではありませんが、虫刺されを考えると、薄手の長袖・長ズボンの方が安心です。
特に子どもはアトラクションに夢中になっていると、虫が近くにいても気づかないことがあります。
暑さ対策とのバランスは必要ですが、肌の露出はできるだけ少なくした方がよいと思います。
汚れてもいい服・靴で行く
服装は、かなり汚れる前提で選んだ方がいいです。
南房総忍者の里では、ロープにしがみついたり、木や竹で作られた足場を進んだり、空中に設置されたブランコのようなアトラクションに乗ったりと、全身を使って遊びます。
そのため、靴だけでなく、ズボンや上着も想像以上に汚れました。
おしゃれ着や新品の靴で行くのは、あまりおすすめしません。
「汚れてもいい服」「履き慣れた運動靴」がベストです。
また、汗もかきますし、泥やホコリがつく可能性も高いので、できれば着替え一式を車に置いておくと安心です。
虫除けスプレーは自分でも用意しておく
虫除けスプレーも必須に近いアイテムです。
施設側で貸してもらえる場合もありますが、体験時間は約3時間と長いため、自分でも1本用意しておくと安心です。
特に夏場は、体験開始前だけでなく、途中でも塗り直せるようにしておいた方がいいと思います。
虫刺されが気になる人は、虫除けに加えて、虫刺され用の薬も持っていくとさらに安心です。
飲み物は必ず事前に用意しておく
飲み物も忘れずに持っていった方がいいです。
施設周辺には、気軽に立ち寄れるコンビニや自動販売機がほとんどありません。
さらに体験中は山の中を歩き回り、思っている以上に汗をかきます。
特に夏場は、水分補給ができないとかなりつらいです。
子どもだけでなく、大人の分も含めて、少し多めに飲み物を用意しておくことをおすすめします。
施設に着いてから買おうと考えず、向かう途中のコンビニなどで事前に購入しておく方が安心です。
できれば持っていきたいもの
まとめると、南房総忍者の里へ行く際は、
- 薄手の長袖・長ズボン
- 汚れてもいい運動靴
- 着替え
- 虫除けスプレー
- 虫刺され用の薬
- 飲み物
- タオル
あたりを用意しておくと安心です。
付け加えるなら、トイレはぼっとん便所なので、慣れていない方はトイレも事前に済ませておきましょう。
忍者体験という名前から、観光施設をイメージして軽装で行くと少し驚くかもしれません。
実際にはかなり本格的に山の中で遊ぶので、「テーマパークへ行く準備」ではなく「アウトドアへ行く準備」をしておくと、より快適に楽しめると思います。
まとめ|南房総忍者の里は「快適さ」より「体験の濃さ」を楽しむ場所
南房総忍者の里は、一般的なテーマパークや観光施設とはかなり違う、クセの強い忍者体験施設でした。
最大の魅力は、料金の安さと体験内容の濃さです。
忍者服のレンタル込みで3,000円〜3,500円ほど。約3時間にわたって、手裏剣や弓矢、木登り、アスレチックなどをしっかり体験できます。
特に、手裏剣や刀などの道具にしっかり重量感があり、いわゆる「観光地のおまけ的な忍者体験」ではない点は印象的でした。手裏剣や弓矢も数回体験して終わりではなく、気に入ったものを繰り返し楽しめるため、物足りなさは感じにくいと思います。
一方で、施設はかなり昔ながらで、アトラクションの多くも木や竹、ロープを使った手作り。設備の古さやホコリっぽさ、虫の多さなど、快適さを求める人には気になる部分もあります。
安全面についても、大型テーマパークのように完全に整備された設備という感覚ではないため、自分自身でも注意しながら体験する必要があります。
スタッフについても、若いインストラクターの方は非常に丁寧で好印象だった一方、年配スタッフの言動には少し昔ながらの価値観を感じる場面もありました。
それでも、「安く、長く、本格的に忍者体験を楽しめる」という点では、かなり珍しい施設です。
清潔感や最新設備、整ったサービスを重視する人には向かないかもしれませんが、多少の不便さや手作り感も含めて楽しめる人には、かなり印象に残る場所だと思います。
南房総忍者の里は、快適に過ごすための施設というより、少しワイルドで濃い体験そのものを楽しむ場所。
普通のテーマパークでは味わえない体験をしてみたい方には、一度行ってみる価値のあるスポットです。

