那須ICから15分、2024年にリブランドした「グランドメルキュール那須高原リゾート&スパ」に実際に泊まってきました。
結論、ここは“ホテル内完結”のオールインクルーシブを謳っていますが、一般的に「オールインクルーシブ」と聞いて想像する内容とは微妙に異なっていました。
ただ、オールインクルーシブっぽいものを事前に予定を立てて、ちゃんと使い倒せる人には、安価に楽しむことができるため刺さる宿と思います。
この記事では、良かった点・気になった点を実際の宿泊体験を元に、「使いこなすためのコツ」についても解説してきたいと思います。
グランドメルキュール那須高原の概要
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 正式名称 | グランドメルキュール那須高原リゾート&スパ |
| 立地・アクセス | 栃木県那須郡那須町高久丙4449-2/那須ICから車約15分、那須塩原駅から車約30分 |
| コンセプト | 那須の山並みを望む“ホテル内完結”志向の高原リゾート(家族・グループ向け) |
| 料金体系の特徴 | オールインクルーシブ(夕朝食+ラウンジのドリンク&おつまみ+温泉・一部アクティビティ含む/一部有料あり) |
| 食事 | 最上階(13F)レストランでビュッフェ。大箱で席数約260、眺望が強み |
| 温泉 | 1Fに大浴場・露天岩風呂・サウナ。内湯は沸かし湯/露天が温泉、湯上がり「温泉ラウンジ」併設 |
| プール | ガーデンプール(メイン&キッズ)※季節営業・宿泊者無料 |
| キッズ設備 | 屋内「NASOBIBA」、屋外「NASOBO」など子連れ設備が厚い |
| 客室の目安 | タイプに新旧混在。改装新しめは“スーペリア”系 |
アコーの「グランドメルキュール」ブランドとして運営される高原リゾートで、到着後はラウンジ→夕食→温泉→ナイトキャップ→朝食…と、ホテルの中で一日が完結する設計が核。料金に食事やラウンジの軽飲食、温浴・一部アクティビティが含まれるオールインクルーシブが分かりやすく、家族・グループ旅行の“考えなくていい楽さ”を作ってくれます。
子連れ適性は非常に高く、屋内NASOBIBA・屋外NASOBOに加え、夏季はガーデンプール(キッズ浅水あり)もあるため、基本はファミリーやファミリー・グループで利用することを想定して設計されています。
グランドメルキュール那須高原|外観
正面エントランスは車寄せ(ポルテコシェ)付きで、雨天でも荷下ろしが濡れにくい設計。
ロビーへはフラットアプローチでスーツケースの出し入れがスムーズです。駐車場は敷地内にゆったり確保され、週末の到着ピークでも“停める場所を探してぐるぐる”が起きにくいのが好印象。
建物は上層に行くほど視界が開ける“ビュー特化”のプロポーションで、屋外遊具や夏季プールの区画が建物の手前〜サイドにレイアウトされており、「ホテルの外へ出かけなくても遊べる」というメッセージが外観段階から伝わる構成です。
グランドメルキュール那須高原|内観
グランドメルキュール那須の内観は、いわゆる“高原リゾートの大箱”を今どきに着地させたテイスト。
ロビーは天井高があり、ベージュ〜グレイッシュウッドの落ち着いた配色に、暖色の間接照明とファブリックで温度感を足しています。

大きな窓からは山の陰影が差し込み、チェックイン直後でも“外の抜け”を感じられるのが好印象。ロビー脇には時間帯で内容が切り替わるラウンジ(イブニング→温泉ラウンジ→ナイトキャップ)が連なり、ソファ席は低めでリラックス重視されています。
オールインクルーシブについて
オールインクルーシブを謳っているタイプのホテルへ宿泊する狙いは、アルコールを含む飲食をしつつ、館内外のアクティビティを楽しむことが大きいかなと思います。
そのため、いつチェックインできるのか、もしくはいつから飲食可能なのか・館内外のアクティビティを利用することが可能のかが非常に重要となってきます。

まずチェックインは13:00~、部屋の利用は15:00~となっています。
ここでチェックインが13:00~ということは飲食も13:00~提供されるのかと思われるかもしれませんが、実は違います。

アルコールや食事はラウンジ内で楽しむこととなりますが、このラウンジは15:00~提供開始となるため、13:00にチェックインの手続き自体はできますが、正直早く来て早くチェックインする意味はありません。
ここがちょっと肩透かしに合う第一ポイントかなと思います。
ただ、ファミリーの場合は、子どもと楽しめる施設が屋内外にあるので、そこを体験する時間として利用するのはありです。
NASOBIBA
やわらかなクッション床の広いスペースに、滑り台系や木製トイ、ちいさな丘のような遊具が並びます。
靴を脱いで走り回れるので雨や猛暑・寒波の日でも安心。




しかも宿泊者は無料で、チェックイン前やチェックアウト後も利用OKなので、到着が早すぎた日や帰りの時間調整にも使い勝手が良いです。
15:00~ではありますが、ラウンジがオープンすれば、親は近くのベンチで見守りながら、合間にラウンジへ—という導線も組みやすい距離にあります。
NASOBO









NASOBO(なそぼ)は、グランドメルキュール那須高原の屋外あそび場。
正面エントランス横に設けられ、アスレチックとロングすべり台を中心に子どもが体を大きく動かせるレイアウトです。足元はクッション性のある舗装で、走り回っても転倒衝撃を和らげるつくりになっています。
ホテル公式でも屋外遊びは「NASOBOへ!」と案内されており、屋内のNASOBIBAと対になる“外遊び拠点”という位置づけです。滞在者のレポートでも「大型遊具がホテル目の前にあって移動がラク」「エントランス横で行き来しやすい」といった声が目立っています。
ただし、日陰がないので、夏場は軽く滑り台を楽しむ程度で切り上げるのが良さそうかなと思います。
ガーデンプール

グランドメルキュール那須のガーデンプールは、写真で見るより“実物はコンパクト”な中庭プールです。
公式の写真は広角で抜け感を強調しているため広く見えますが、体感は“水遊びスポット”寄り。
夏季限定・宿泊者無料で、チェックイン前/後も使えるのが魅力ですが、混雑と日差しを避けるなら朝イチか夕方が快適です。
ラッシュガードや帽子、飲み物は持参推奨です。
ラウンジ|おすすめのチェックイン時間


冒頭で解説したとおり15:00~ラウンジがオープンしますが、オールインクルーシブというキーワードに惹かれて13:00にチェックインしたものの、ラウンジが使えないフラストレーションが溜まった方が多く、15:00前にはラウンジ周辺が大混雑します。
ラウンジオープンの流れとしては以下のとおりです。
- 14:30~ ラウンジ周辺に人が集まってくる
- 14:45~ ラウンジエリア開放→ラウンジの席取り開始
- 15:00~ アルコール含めた飲食開始!
そのため14:15あたりにチェックイン手続きを開始して、当日の客数を伺いながら、多そうだったらラウンジ周辺で待機、少なそうだったらラウンジ周辺にある「NASOBIBA」(屋内施設)で時間をつぶしつつラウンジの様子を伺うのがよいかと思います。














ラウンジで提供されているものはこんな感じです。
お酒の種類も多く、食べ物もお腹を満たすというよりもお酒のおつまみという前提であれば、かなり充実していると思います。
グランドメルキュール那須高原の温泉
グランドメルキュール那須の温泉は、1階の大浴場に内湯・露天岩風呂・サウナという王道構成。ポイントは露天が天然温泉/内湯は沸かし湯という棲み分けです。
そのため、勘違いしやすいですが、露天風呂のみ温泉だということに注意です。
温泉の詳細は公式サイトを参照してください。
温泉は必要最小限にコンパクトな印象で、そこまで特筆すべき点はありませんが、湯上がりは併設の「温泉ラウンジ」でひと息つけるので、家族連れでも動線が切れないことです。











飲み物も提供されていて、待ち時間は椅子に座るだけではなく、寝転んだりするスペースが広々と取られているので、男女で別れて温泉へ→どちらかが先に出て、温泉ラウンジでゆったりした時間を過ごす→合流という流れがスムーズです。
その他の施設
ホームページではあまりPRされていないですが、バーベキューができるスペースもホテルに併設されています。








グランピングでよく見るテントがありますが、一般的なものと比較して布が薄いので夏場の日差しはそこまで軽減されません。

その他にも洗濯乾燥ができる施設や子どもたちには嬉しいゲームセンターも屋内にあります。









グランドメルキュール那須高原の食事|ディナー
食事についてははっきり“手のひら返し”です。
ラウンジの利用時間や混雑運用にはネガティブな所感を残しましたが、ビュッフェそのものの満足度は、これまで体験してきた国内ホテルの中で断トツです。
































特にヤシオマスの刺し身や、あゆの塩焼き・いくらたっぷりのちらし寿司がおすすめです。
ライブキッチンもあり、ローストビーフ、餃子、天ぷら。サイドも手抜きがなく、デザートも“映えで終わらない”味の厚みがありました。
率直に言って、星野リゾート系のビュッフェ(大人7,000円程度)やホテルビュッフェ(5,000円程度)よりも豪華で、一度体感してみるとわかると思いますが、食事を提供しているスペースが想像しているものよりも2倍広いです。
私はビュッフェ会場入口の直ぐ側の席を取ったのですが、サラダやライブキッチン、デザート、ヤシオマス料理を眺めて「思ったより豪華だな~」と感じた後、よく見たらまだ奥もありそうと思って角を覗くと、これまで見てきたものと同じ広さの食事提供スペースがあり、本気で驚きました。
食重視で選ぶなら、ここは強く推せます。
グランドメルキュール那須高原の部屋









オールインクルーシブなので部屋に滞在することはあまりないと考えると一番安価で提供されている部屋ですが、清潔さもしっかりあって問題ないと思います。
まとめ
グランドメルキュール那須は、“ホテル内完結”で楽しめる総合型リゾート。
注意したいのは、オールインクルーシブが「いつでも飲み放題」ではなく時間帯制で運用されている点。
イブニングソーシャル/ナイトキャップなどの枠に合わせて動くと、混雑や取り逃しを防げます。
その前提さえ押さえれば、最上階ビュッフェの満足度、露天中心の温浴、NASOBO・NASOBIBA・夏季プールといった子連れ設備が連携し、滞在はぐっと滑らかに。
静けさ最優先の“しっとり温泉宿”を求める人には向きませんが、ファミリー旅や「食事重視」の人には強く推せる一軒です。時間割を味方につけ、ラウンジと食事、遊びを賢くローテーションする――それがこのホテルを最大限に楽しむコツです。

